犬の破傷風の原因と治療
犬は人間と同様で、ウイルスや細菌がある環境で生活しています。そのため、ウイルスや細菌に感染し、身体に影響が生じたりします。
今回はその細菌による病気の一つである「破傷風」についてお話しします。
破傷風について
破傷風とは
土の中の破傷風菌が傷口から侵入し、神経をおかします。5日以内に死亡することの多い病気です。
症状
口や眼球の筋肉が収縮し口が開かなくなったり、まぶたがけいれんします。けいれんが広がり、ついには四肢がつっぱったまま曲がらなくなります。最後は、脱水症状と呼吸困難で死亡します。
原因
犬の体表が土に触れたときに、傷口から侵入します。傷口は骨折部や裂傷など大きなものから、すり傷ややけどなど小さなものまで様々です。破傷風の症状はあるけれども、傷口は見つからないといった現象もよく起こります。傷口から侵入すると、体内に毒性をつくり、神経細胞を攻撃します。
治療方法
救命は困難ですが、はやい段階なら治療はできます。破傷風菌が侵入した傷口かを消毒し、傷口と全身に抗生物質(抗菌薬)を投与します。また、破傷風菌がつくる毒性を中和するため、血清を打ちます。けいれんを緩和するために鎮静剤や、呼吸困難が起こった場合は酸素吸入などの対処を行います。
予防方法
日頃から、小さな傷でも、消毒をします。手術をしたら、患部に土がつかないように注意しましょう。
破傷風は命にかかわる病気
破傷風は命にかかわる大変恐い病気です。感染速度が速いため、治療しようとしても、間に合わないケースが多いので、土の中に身体をこすりつけたり、土の上で寝ころばないようにさせましょう。また、散歩が終わった後などに、犬の身体に傷がないか確認してあげ、あるようであれば消毒してあげ、少しでも発症確率を下げましょう。
病気に負けない身体に
病気に負けない身体にできれば、破傷風の感染も防ぐことができると考えられています。そのため、日々の食餌には気をつかいましょう。
おすすめな食餌としは、獣医師がすすめるドッグフードです。栄養価が高く吸収率が良いので、免疫力向上し感染を防ぐことができます。また整腸作用により、悪性物質を排泄し、便がスムーズになるので、体内環境が良くなり毛並や毛づやがキレイになります。
上記のことを考慮しつつ、愛犬のためにも「食餌」について考えてあげましょう。