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犬の恐怖症の原因と予防

犬も人間と同様に「心」があります。そのため、病気、ケガ、生活環境、トラブルなどさまざまな要因によって、なんらかの心の病を発症する可能性があります。

今回はその犬の心の病の一つである「恐怖症」についてお話しします。

恐怖症について

恐怖症とは

その名称通り、なんらかの対象物や音に対して、怯えてしまう状態のことをいいます。

症状

特定の音や強い光に対し、強い恐怖の反応を示します、ハァハァと大きく荒い息をする、よだれを垂らす、駆け回る、吠える、ふるえるなどの様子をみせます、耳を伏せ、腰を引き、尻尾を丸めて後足の間にしまう体勢になる場合もあります。刺激から逃げようと、穴を掘る仕草をしたり、壁やドアをひっかいたいり体当たりすることもあります。

恐怖行動の対象の代表は、雷と稲妻です。そして雷に似た音を光のする花火です。

原因

恐怖症は、過去に強い刺激を受けたトラウマから起こるものと、遺伝的なものがあります。
突然の音や光などの刺激を与えられると、犬は驚き、警戒反応を返します。これは自然界で生きるための自然な行為です。このとき刺激が強すぎると、犬は極度の恐怖心を抱き、忘れません。最初に強すぎる刺激に接すると、以降、犬はその刺激に慣れなくなります。これが、トラウマによる恐怖症です。

雷や花火を恐れるのは、雷の脅威にさらされていた野生時代の名残だといわれていますが、確かなことは分かりません。ポーダー・コリーやジャーマン・シェパード・ドッグは、遺伝的に恐怖症になりやすく、鋭敏な感覚を持つよう改良されてきたからだと考えられます。

治療

治療には、トラウマでも遺伝でも、脱感作法が有効です。

まず、犬が恐がる音を録音したものを用意します。光の場合には光源を用意します。犬には「伏せ」や「お座り」をさせておきます。この体勢は、犬が最も落ち着く姿勢です。その状態で、極めて小さな音量から、苦手な音を聴かせていきます。飼い主の方は犬のそばについていて、声をかけたりおやつをあげて犬の気持ちをやわらげます。少しずつ音量を大きくしていき、通常の音量にしても犬が落ち着いていられるまで、毎日繰り返します。

音や光だけでなく、対象物に対しても上記のような療法で行います。

無理せず愛犬のペースで行いましょう

恐怖症は、トラウマの一つであり、愛犬が嫌がっているのにもかかわらず治療を行うと、恐怖症がさらに悪化してしまいます。なので、飼い主の方は愛犬の様子を観察しながら、愛犬のペースで行いましょう。また、できたたんびに、ご褒美と、たくさんほめてあげてください。犬も飼い主の方にほめてもらうと幸せを感じます。