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犬のアルファシンドロームの原因と予防

動物に「心」があるように、犬にも「心」があります。そのため、トラブル、生活環境、病気、遺伝などの要因によって、心の病を発症することがあります。

今回はその犬の心の病の一つである「アルファシンドローム」についてお話しします。

アルファシンドロームについて

アルファシンドロームとは

飼い主の方をリーダーと認めていないため、愛犬が飼い主の方のいうことを聞かなくなるのが、アルファシンドロームといわれる状態です。

症状

アルファシンドロームになると、指示を聞かない、飼い主の方に対して攻撃行動をみせる、名前を呼んでも反応をしないなどの行動をとるようになります。

また、マウンティングと呼ばれる疑似性行為を飼い主の方に対してすることがあります。マウンティングとは、前足を相手の身体にかけ、腰を振る行為です。この行為は、多くは性ホルモンの影響によって起こる問題行動ですが、犬の群れの中においては、自分より下位の相手に対して行われます。

原因

もともと犬は、群れの中で上下関係を作ってきた動物です。群れの中には必ずリーダーがおり、群れ全体の行動を決め、従わない犬を威嚇、攻撃して、群れ全体の秩序を保ちます。

生まれたときから人間に飼われている犬も、本能的に、家族の中で誰が一番上位(リーダー)か意識しています。飼い主の方が犬に対してリーダーシップを握れていれば、愛犬は飼い主の方にしたがい、優位性にかかわる問題行動は起きません。しかし、毎日の生活での飼い主の方の態度やしつけの仕方が間違っていると、愛犬は自分が飼い主の方よりも優位だと感じ、リーダーとして振る舞いはじめます。

しつけの態度が甘いのも、犬をリーダー化させる大きな原因になります。

治療

アルファシンドロームを治すには、生活態度を改め、毅然(きぜん)とした態度で愛犬に接することです。食餌の時間は飼い主の方が決め、愛犬が催促しているうちは与えません。人間が食事をしたあとに愛犬に食餌を与えるルールにします。

散歩のときは、愛犬がリードを引っ張ったら立ち止まり、飼い主の方のペースで歩き続けます。愛犬の引っ張りぐせが治るまでは、わざと愛犬の行きたがる方向と逆に歩くのも効果的です。

愛犬に威嚇されたときにも、引き下がらず、飼い主の方の指示は最後まで通します。食餌の前に必ず「お座り」「待て」などの指示語を出し、したがうまで食餌を与えないようにするのも良いでしょう。

飼い主の方に対してマウントしたときは、愛犬の前足を払い、その場を立ち去って無視します。「無視」は、犬にリーダーは飼い主であることを示す、最も効果的なしつけです。

愛犬が指示をしたがったときは、よくほめ、遊んであげます。この繰り返しで愛犬はリーダーを認めるようになります。ただし、アルファシンドロームがエスカレートすると人に危害を加える可能性もあります。

家族以外の人に迷惑がかからないように早期治療を

アルファシンドロームの恐いところは、家族以外の人間に危害が及ぶことです。そうなってしまうと、飼い主の方の面目も丸つぶれです。なので、アルファシンドロームが悪化しないようにも、早期治療を行いましょう。そして、愛犬が家族以外の人間にも可愛がられるようにしましょう。